「断捨離」が成功するのはA型だけ?
- Chieko.Ichieko

- 10月3日
- 読了時間: 5分

今回は、ここ数年あまり、しばしば言われるようになった『断捨離』について考えてみようと思います。
そもそも断捨離とは、どこから来た概念なのでしょう?ちょっと調べてみたところによりますと、インドのヨーガ思想が源のようです。
断(断行)=余分な物を絶て
捨(捨行)=不要なものを捨てよ
離(離行)=物への執着を離せ
ヨーガ思想ということは、おそらく単なる家具や服などの"物"というだけでなく、物質主義的概念に対する、深い意味があるのだろうと思われます。その思想を、日本社会の現代人に上手く適応する形でシンプルに"改良"したのが、日本で広まった『断捨離』のようで、その提唱者の第一人者は、山下英子女史ということです。
山下英子さんはA型とありますが、そう聞いて「なるほど…」と納得するワタシ。"改良"の才が得意なのは、何といってもA型。インド・ヨーガの複雑な哲理を現代社会に沿うように、わかりやすく伝えてくれたのでしょう。それに、自分がそうと決めればいさぎよく捨てられるのは、やはりA型なのです。まことに、物、物、モノで溢れる日本の人々の暮らし方というのは、誰しも考えるところがあります。しかも近年は、景気後退による節約ブームや、「資源を大切にキャンペーン」が盛んなわけで、『断捨離』は、時流と共にすんなり人々に受け入れられたのでしょう。
山下英子さんは、「単に捨てて片付ければよいのではない」とおっしゃっています。断捨離とは、「モノの片づけを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にする行動技術」であり、「モノではなく自分が主役であり、モノと自分との関係性をきちんと考える」ことが大切だといいます。
なるほど、なかなか奥深いものを感じます。とはいえ、それじゃあ、いざ自分もやってみようということになると、これがなかなか難しいのが現実かもしれません。そこで、各血液型と『断捨離』の関係について考えてみたいと思います。
まずは、山下英子さんが代表選手のA型さん。いうまでもなく、A型は、最も『断捨離』が上手にできそうな人々です。もちろんそれは、本人が「その気になれば」というのも付け加えておきますが。
以前、私が引越しをした時のこと。A型の義兄に手伝ってもらいましたが、どうしても引っ越し先に入りそうにないリビングボードがありました。今からリサイクル屋さんを呼ぶ時間はない。しかし今日中にこの部屋は明け渡さなければならない…。すると義兄がこういいました。
「道具を持ってるから解体すれば可燃ゴミで出せるぞ」
しかしそのリビングボード、けっして安物ではなかったものだから、「え~、解体しちゃうんですか~?」と、私は心の中で叫んでいました。
普段は優しい義兄。私が決断に苦悩している状況は、充分察しているはず。しかし義兄は、あえてそれを無視し、「早く決めろ!」と言わんばかりの鋭い視線を送っています。つ、ついに私は、義兄の無言の圧力に屈し、
「はい、解体してください」
と、言ってしまったのです。すると、義兄の手際の良いことといったら、それはもう、まことにお見事の一言。ああ、無慈悲に電動のこぎりでバラバラになるリビングボードを、唖然として眺めている私には目もくれず、いとも簡単に解体してしまったのでした。(終わった…。)
私はこの時、A型の"思い切りの良さ"を、まざまざと目のあたりにしたのでした。そんなA型さんなわけですから、『断捨離』思想に共感したなら、どの血液型より得意に違いありません。
では、他の血液型はどうなのでしょう。
まずはO型さん。O型の人は、思い出をとても大切にしたがるという性質があります。断捨離をする場合、どうしてもその点が何かと障壁になりそうです。O型は、体験することすべてが身体にしみ込むように学習します。そうだとすると、小さい頃の思い出の品々、大切な家族や友人からの贈り物、思い出のアルバム…などなど、お金の価値とは関係なく、O型にとってそれらを捨てることは、自分自身の一部を切り捨てることにもなりかねません。他人から見たら「そんなの捨てちゃえば?」と思うような物でも、捨てられないことが多くなってしまいそうです。
ではB型さんはどうでしょう。B型の場合は、その人の"関心どころ"によって、差が大きいかもしれません。そもそもB型の多くは、モノ自体への執着は薄い方です。自分にとって不必要なものを買いあさるような性質も、それほどもちあわせていません。ところが、そのB型が興味を持っている事に関しては例外となり、それにまつわるモノが無限に増え続けてしまうという事態に陥るのです。そういう場合、結局、捨てられないモノばかりという可能性も大ありでしょう。
そしてAB型さん。AB型は、できそうでいて徹底できない、というジレンマに陥るかもしれません。AB型の合理性が、かえってネックになるのです。たとえば、モノに対する執着はそれほど強いわけではないのですが、「これ便利なのよね」という基準で、何かと捨てたがらないことがあります。あるいは洋服など、組み合わせや多様性を好む傾向があるので、コレの時はコレというふうに、当然色や種類が多彩にある方が嬉しいわけです。すると、断捨離しようと決意してやってみたものの、結局、大して減らなかったということにもなりそうです。
こうして血液型で整理してみると、山下英子さんのようには、なかなか上手くいかないかもしれません。聞いた話によりますと、山下さんのお家は、もはや引き出しの中さえ物が無いのだとか。断捨離をしているうちに、ついに”空っぽ”になってしまったというのです。さすがA型…。
”空”というならばお釈迦様の究極の教え。この世に形を留めるものなどひとつも在りはせぬ…。もしも部屋の断捨離を考えるなら、A型さんにバッサリ捨ててもらうのもひとつの方法かしら。するとあなたも、究極の”空”を垣間見ることができるかもしれません。






