
(2023年記載の記事)
AKBなどの若々しいスター達が、新しいスタイルで新しい世界を生み出している近年の日本音楽界。しかしその一方で、長く活動を続けるベテランミュージシャン達も注目を集めているとききます。そこでお2人のB型ミュージシャンについて書いてみます。
2023年、音楽活動40周年を迎えたコンサートで、65,000人を熱狂させたという矢沢永吉さん。そして同じ年、シアターライブのレーベルを超えたBIGアルバムを発売したという山下達郎さん。どちらも、往年の根強いファン達に支えられ、長く活躍しているBIGミュージシャンです。
さて、このお2人の、B型ならではの共通性ってなにかしら?
B型は、日本では人口の2割という少数派グループなのですが、さまざまな分野で、突出したBIGスターが時おり現れることがあります。それは、元来の思い切りの良さで、これまでに無い新しい世界を切り開いたり、あるいは自分の興味を極める凝り性ぶりで、短期間に密度の高い仕事を成し遂げたりと、人々を驚嘆させるような功績をあげることがままあるからなのです。
しかしだからといって、そんなに多くのファンが、ずっと何十年もの間ついて来てくれるなんて、すごいことですよね。そこにはもっと何か、B型ならではの秘密があるに違いない―。
それは、B型の”庶民性”です。B型の人は、どんなに有名人であっても、どんなにカリスマ的存在になっても、本来の気質が気さくで、ざっくばらん、開放的なので、どこか庶民的で、親しみのある人が多いのです。結局のところ、そうしたB型性が、ファンを決して遠ざけず、偉大であるのに近しい存在、となっているのではないでしょうか。
それは、ご両者の音楽性にも共通して現れているのです。お2人の音楽性の源流は、どちらもロックだといいます。ところが彼らが創り出した世界は、かけ離れているようにも思えます。なのに、それぞれの曲をじーっと聴いていると、不思議と似通ったムードがただよっている気がするのです。この感じは何だろう、…そうか、これって、演歌のムードじゃないかしら。
こんなことを言ったら、ご本人たちにも、ファンにも、叱られちゃうのかもしれませんが、矢沢永吉さんは、演歌ロック。山下達郎さんは、演歌ポップ。そう思うとなおのこと、B型の共通性が見えてくるのであります。あの演歌独特の、バイブレーション、揺らぎ…。そして情感に寄り添うような親しみが、お2人の音楽性にも、同じように感じるのですが、それは私だけかしら。
演歌こそ、庶民の心。人々の情感を、ただひたすらに綴る歌。そもそもB型の音楽性がどこか演歌的なのは、有名な演歌歌手にB型が多いことにも現れています。それはB型が、人の心の揺れ動きに素直で正直で、「あるべき」という既成概念に縛られることの無い、自然な感性を表現できるからなのでしょう。