わたしたちの社会が、学歴重視になって久しいですが、実際の生活や仕事の現場などでは、学歴とはあまり関係なく才能を発揮する人々がいるのを、わたしたちは経験的に知っています。わたしたちが厳しい現実を生きていく時には、勉強が出来るうんぬんよりも、「直感」を働かせたり「ひらめき」がほしいなと、思うことの方が多いのではないでしょうか。
脳科学情報によると、「直感」と「ひらめき」は脳の使い方が違うのだそうです。「直感」とは、学習経験の蓄積から導かれた気づきのようなもので、なぜそれに至ったかの説明はできないけれど、瞬間的に答えが出たという感じです。一方「ひらめき」は、やはりそれは突如現れるのですが、それまでずっと考えていたことが、ついに完成に至る瞬間のようなものです。点と点が、あることによって全て繋がるような感じです。
これらのしくみについて、脳科学の専門的理屈はひとまずおいておき、これまでの観察と実験結果から、血液型別に「直観」や「ひらめき」についてわたしの見解をお話してみようと思います。
まず、「直感」をよく働かせているように見えるのはO型の人たちです。O型の根底には、常に現実性というのがありますが、どのような場面でも現実を見極めた決断をするという性質が、直感を働かせやすくしているのではないかと考えています。
それはどういう事かというと、判断の基準に迷いが少ないからです。そこには自分の好みや周囲の状況などの煩雑な要素が加わらず、少なくもその瞬間は、現実のみを直視しているといえます。すると脳は、それまで学習した経験を総動員して的を得た答えを引き出してくる、ということではないでしょうか。またO型の、一点集中型の脳の使い方も、直感を鋭くしている要因になりそうです。
次にB型の場合は、「ひらめき」の方が起こりやすいように見えます。なぜかというと、B型は右脳が優勢に働く人が多いからです。ひらめきは、左脳の働いていない瞬間に起こりやすいのです。左脳は言語脳をつかさどると言われますが、脳の中で思考がめくりめく働いている時というのは、脳のスペースが思考で占領されていて、他の概念が入り込む余地がありません。そんな時、思考を一旦停止することによってそこにスペースができ、その瞬間、パッとひらめきが起こるというわけです。そのため右脳優勢のB型の人は、日常でふと「ひらめく」確率が高くなるという予測です。
A型の人はどうでしょう。A型は、日常では左脳優勢になりやすいのですが、A型特有のひらめき方というのがあるようです。その一つは、左脳が疲れ果てた時です。A型がある事に対して、考えに考え抜いたすえ、左脳が「もう考えるのはうんざりだ」とギブアップした時、「ひらめき」が起こるのです。
左脳はある一定レベル以上に疲れると、さじを投げたように全てをストップしてしまうのです。そうした左脳の性質を利用して、あえてそういう方向に持っていく方法もあります。たとえば、整合性のない現象や、収拾がつかないハチャメチャなコントなどを見るようなことです。左脳は立て続けに矛盾に出会うと、やはり考えるのをやめてしまうのです。つまりA型がひらめきに至るポイントは、左脳をどうやってストップさせるかなのです。
AB型の脳は、反射神経の良さがあります。AB型の場合、両脳が常に働いている感じなのですが、そのせいか分析力に優れる面があり、「直観」がよく働いているように見えることがあります。"見えることがある"と書いたのは、O型のような純粋な直観とは少し異なるからです。AB型の脳の働き方は、両脳がお互い関係しあい、同時に働いていて、左脳は、右脳の受け取った情報を説明せずにはいられないし、右脳の方もそれを常に期待するというような、相互依存がクセになっているのではなかろうかと予測しています。
そのため、A型のように左脳をストップさせるのは、そう容易いことではないかもしれません。...ということは、両方の脳を止めるしかありません。右左脳のとめどもない会話が途切れる瞬間を逃さない。そういう瞬間をできるだけ作るということになるのです。
いかがでしょう。いずれにしても、どのタイプにも「直観」や「ひらめき」は、起こるときには起こるものなのでしょう。脳の働き方や使い方は、まだまだ謎が多いので、あくまでもわたしの予測や仮説とお考えください。そしてなるほどと思うところがありましたら、ぜひ参考にしてみてください。
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