ある日のこと、女性スタッフのKさんが、小学校3年生の息子くん(Tクン)を事務所に連れてきました。私たちが仕事をするなか、O型スタッフY子チャンがTクンと遊んでいました。TクンはAB型です。
「Tクンみてみて~、ねえ、これできる?」
Y子チャンはそう言うと、自分のコブシを口の中にスッポリと入れてしまいました。それを見たTクンは、目をまんまるにして、呆然としています。Tクンは、この、Y子お姉チャンのことが大好きです。それは優しいからだけでなく、Y子チャンが美人さんなものだから、ちょっぴり胸キュンでもあるのです。その、憧れのお姉チャンが、口の中にコブシを突っ込む...な~んていう、大胆なパフォーマンスを見せたものだから、少々ビックリしてしまったようでした。
しかし、そんなTクンのビミョ~な気持ちなんてお構いなしに、O型Y子チャンは大らかに言います。
「ね、ほら~、Tクンもやってごら~ん!」
Y子チャンにそそのかされたTクン、ちょっと恥ずかしそうにしながらも、やってみましたが、なかなかコブシは入りません。それを笑いながら見ていた私たちも、一緒に加わり、ためしにやってみました。しかし、B型、AB型…全員、だれもが無理でした。
「おお、これは、O型にしかできないのね~」
「O型の口って、伸びるんだねえ~」
などと、みんなで、いたく感心したのでした。
と、話はここまでと思っていたところ、数日後、Kさんから、おどろきの報告がありました。その日、Tクンは、Y子お姉チャンの大胆パフォーマンスに、本当に驚いたのだそうで、しかも、「O型だから入ったんだ」という私たちの会話に、子どもながら興味シンシンになったらしいのです。
そこでTクン、何と、自分のクラスメイト全員に、「自分のこぶしが口の中に入るか?」という調査をしたというのです。すると、他の血液型の子は、中には入る子も数人いたそうですが、O型の子に限っては、男女ともに、全員が入っちゃったそうなのです。(正確には、一人のO型だけは、やるのを拒否したそうですが。)
これって…、口の大きさは関係ないんですね。可愛らしいお口をした女の子だから、そんな大口開かないだろうなんて油断してると、みごとに、スッポリ入っちゃったりするみたいなのです。とにかくTクン、自分で確かめたこの画期的調査結果に、大へんご満悦だそうです。
いや~、こんなユニークな実験、我々だってやったことありませんでしたよ!何という素晴らしい成果でしょう!Tクンのおかげで、今までは私たちの仮説、自説でしかなかったことが、ちょっとは実証性をともなって言えることになったわけです。
これには、O型の体質的理由がありそうです。そもそもO型の人の体質は『弾性』があります。スポーツでも、ジャンプ力、前進力、突進力というような、まるで、バネがビヨォ~ンと、勢いよく弾みをつけていくような力の使い方が、得意なのです。だから野球やゴルフでも、長距離打者がとても多いのです。
だとすれば、筋肉だけではなく、肌や内臓なんかだって、そうした弾力性を備えているに違いありません。弾力性があるということは、同時に伸縮性もともなうことになりますね。O型の口が「のび~る」理由は、そんなところにあるのかと思われます。
そういえば、大食い大会を総なめにしてきたギャル曽根さんもO型です。可愛い顔をした彼女…5口分ぐらいの大きさのかたまりを、美味しそうにパクリッと食べちゃうんですよね。それに、あの大量の食べ物が、いったいあの細い体の、どこに入ってしまうのでしょう…。すんごく、不思議ですよね。
おそらく、ギャル曽根さんの胃は、”のび~る”んだと思うのです。