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それぞれの親愛の示し方


ある日、7歳のO型女の子が事務所に遊びにきました。連れていらしたB型のお父さんは、「ちょっと内弁慶な子で…」と言って、はにかみ気味に立っている女の子を紹介してくれました。ところがどうでしょう。3日後にあるという運動会の話しになったら、さすがO型、練習中のダンスを見事に披露してくれました。どこが内弁慶やら、他の血液型の子だったら、恥ずかしがってなかなかこうは踊ってくれないはずです。


初めて出逢った相手でも、それが大人であっても子ども同士であっても、どこか人なつこさを上手に表現するのが、O型の子の愛される一番の要因でしょう。そしてO型の子は、少しでも気に入ってくれると、親愛の印にプレゼントをくれるのが共通する行動のようです。この日も、一緒に遊んでいた女子スタッフとすっかり仲良しになったらしく、ゲームでゲットしてきたばかりのフィギュアを気前良くプレゼントしていました。


それぞれの血液型には、「仲良くなりたい行動」にも特徴があります。

インドネシアの幼稚園観察でのことです。子どもたちにとっては、他国の見知らぬ女の人が突然教室にやってきたわけで、みんな興味津々。私に何かと接触しようとするのですが、その行動が血液型ごとに明確で、とても面白かったのです。


やはり一番積極的で、素直に近づいてくるのはO型の子。こちらが言葉が解らないことなどまったく関係なく、次から次へと話しかけてきたり、休み時間には抱っこしてと甘えてきたり、とにかく人なつこいのが特徴なのです。そして子どもたちともやや慣れてきた数日後、お菓子をプレゼントしてくれたのも、やっぱりO型の子でした。


A型の子の特徴は、報告と質問です。

「どうして帽子をかぶっているの?」「どうして××なの?」「●●ちゃんがころんだよ」と、いちいち報告に来るのです。O型の子が話しかけてくるときは大抵、自分はこうだ、ああだと、自分についての話しを聞かせるという感じになりますが、A型の場合は、周囲の出来事をこと細かに報告に来るという感じなのです。


そしてB型の子は、ちょっとひねった面白い行動に出るのです。

B型は、照れ屋さんなんですよね。素直に「お友だちになりましょう」という行動ではなく、”イタズラ”などをして関心を向けようとします。こちらがそれに反応して「コラッ!」なんて怒ったりすると、もうすっかり面白くなって、イタズラがどんどんエスカレートしていくから大変でもあります。これが新人先生なんかだと、すっかり困り果てて、嫌われているのかと勘違いしてしまうかもしれません。けれどこれは、B型の子の一生懸命な親しみ方なんですね。


さて、AB型の場合も、少々複雑です。

AB型の子は、総じて人見知りの強い子が多いようで、自分から積極的にアクションを起こしてくる子は滅多にいないのです。だいたいがそ知らぬ素振りなものだから、無関心なのかと思ってしまいます。ところが実はそうでもなくて、家に帰ると「今日は日本人が来てすごく面白かった」なんて、お母さんに話していたりするんです。後で子どもたちが描いた絵を見せてもらうと、AB型の子の絵には、私の姿がちゃ〜んと描かれていて、「へーえ、よく観察していたのねえ」と驚かされるのです。


AB型の性質からすると、感情に従って行動を起こす事が小さな頃から少ないようで、理由も無く話しかけることが出来ないのです。だから、「ペンを落としたよ」など、何か話しかけるきっかけが無いことには、”親愛の印”を見せる事が出来ないのでしょうね。


本当にまあ、子どもの行動というのは、驚くほど素直に血液型の特性を表現してくれますが、これって大人になっても、いろいろと装飾がほどこされてはしまいますが、案外、似通った形で表れているような気がするのです。


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