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AB型ブレンダー


近年、日本人は成人になれば老若男女、さまざまな場所でアルコールを楽しむことが日常になりましたが、”ウィスキー”というと、やはり好む人はそう多くはないかもしれません。体質的にあまりアルコール耐性がない日本人にとって、度数の高いウィスキーは、少々ハードルが高いのでしょう。


そんな日本の市場でウィスキーを製造するというのは、当初は、なかなかの冒険だったのではないでしょうか。日本国内でウィスキーの有名メーカーといえば、サントリーやニッカがあげられますが、今や日本のウィスキーも、世界の中で認められるほどに、洗練されてきたのだと聞いています。


数年前に読んだ本ですが、サントリーのブレンダーの書かれた(共著、嶋谷幸雄さん)「日本ウィスキー世界一への道」(集英社新書)というのがあります。これを読んで、世に売られているウィスキーというのが、30種類もの原酒をブレンドしたものだというのを初めて知りました。


「30種類」と言ってしまうのは簡単ですが、もちろん、ただ適当に混ぜているわけではなく、全ての原酒の香りや味わいを熟知し、味のバランスを整え...というのですから特別な技術といえます。しかも、趣味で楽しむならともかく、以後何十年も大量に生産し、世に売り出し続ける完成品にしなくてはなりません。グレードや価格などのさまざまな制約も織り込んで、製品のコンセプトに合うように仕上げるのです。


想像しただけでも頭が爆発しそうな、この複雑な仕事をする方たちを、業界では、ブレンダーと呼ぶのだそうです。


本の中で、奥水さんはご自身でAB型と書かれています。そしてなんと、奥水さんを含めたサントリー歴代のチーフブレンダー3人は、みな、AB型だというのです。

「AB型は緻密でありながら大ざっぱな性質があるみたいで、それが向いているのではないか」と、奥水さんは分析されていますが、確かに、そういう面もあるかもしれません。とはいえ、血液型人間学的に、更に深掘りするなら、やはりAB型のバランス感覚、コーディネート(組み合わせ)の上手さという特性が、いかんなく発揮されるからに違いありません。


AB型は、a、b、c、d...、の中からエッセンスを取り出して、バランスよく組み合わせたりする作業が得意な人が多いのです。実際、そうした感性を必要とする職業には、AB型さんが多くいらっしゃるというのは、至るところで見聞きします。


そうそう、占い師さんにもAB型が多いと聞いたことがあります。占いといってもいろいろなジャンルがありますが、いずれにしても、生年月日や、星の配置や、肉体的特長など、対象人物のさまざまな情報を吟味し、複雑に絡み合う中から、これというポイントを言い当てるというものでしょう。


するとやはり、占いの才能も、ある種、ブレンダー的、コーディネート的な能力が、必要になるのではないでしょうか。それはまさに、AB型さんの得意分野となり得るのです。


それにしても、人の能力や才能は、血液型だけで推し測れないとはいえ、こうしてある特性が鮮やかに活かされている事実を見聞きすると、やはり一考せずにはいられない気がします。


あるいは、もしも「仕事」というものが、単に生活の為だけでなく、自分の能力を自由に表現する場になったとしたら、人々は、ABO血液型による才能を、もっと発揮する機会に恵まれるのかもしれません。


「就職難」や「ニート」などの社会現象を問題視するけれど、問題の核心は、自己を自由に表現する場が、あまりに少ないこの世の中にあるのではなかろうかと、そんなことを思うこの頃なのです。

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