子どもも大人も大好きなのが遊園地ですが、遊園地の名物と言えば、やはり絶叫マシーンですね。これには大好きな人と、絶対苦手という人に分かれるようです。
以前、血液型アンケートを取ったことがあるのですが、AB型はかなりの率で苦手な人が多かったのです。あるAB型女性などは、
「何でお金出してまで怖い思いをしなきゃいけないの!?」
なんて、憤慨していました。
AB型さんは、少々怖がりの面があるようですね。AB型に怖がりが目立つというのは、子どもたちの実験でも垣間みられます。何か作業をして下さいというと、他の血液型の子たちは、勢いでワーッと行動を起こすことが多いのに、AB型の子たちは最初、だいたい弱腰で、「えー、そんなの難しいよ」なんて、始める前から弱音を吐いたり、「どうせゲームでしょ」なんて、開き直って白けたりする場面がよく見られるのです。
そういえば、新婚旅行のための海外渡航予行演習(?)を旅行会社が企画したら、AB型男性がいちばん多く集まった、なんて話も聞いたことがあります。たしかに男性にしてみれば、慣れない海外でおどおどするのはカッコ悪いし、不安な気持ちも分からなくはないですが...。
はて、どうしてなのかしら?って、ちょっと考えてみたのですが、AB型の分析グセがマイナスに働くからだという気がしています。AB型は、AとBの両方を持っていることで思考もやや複雑になりがちで、物事を推理して先を読んだりするのも得意です。そうした性質のためか、脳が無意識に分析してしまうらしく、だから小さい時から、割と理解力も早く発達して、「うんうん、わかった」なんて、やけに聞き分けがいい子が多いのです。これはAB型の思考の癖と言っていいのでしょう。
ところがその分析力が、怖がりの根元でもあります。
「こうしたら、こうなって、ああなって...」
なんて、行動する前から、いろいろ先のことを考えてしまえば、誰だって躊躇してしまいますよね。「知らないってことは幸せだ」なんて言い方がありますが、何も考えなかったから行動できちゃった!ということは、実に多いものです。
子どもの頃などは特に、「とりあえずやっちゃおう!」みたいな無防さがあってこそ、さまざまな体験を積む事ができ、そのうちに、考えてから行動するべきだとか、勇気を出して行動するべきだとか、どっちにするのがよいかも少しずつ学習するようになるのでしょう。だから子どもの頃は、むしろ失敗することの方が、もの凄く大事なことのように思います。しかしAB型さんの場合、なかば体質的に、”怖がり”になっている可能性があるのです。
ところが...こういう思考習性はAB型だけのことかと思っていたら、どうやら最近は、みなさん、怖がりになってしまった気がするのです。
それというのも、ご存知の通り、今や情報が溢れるほどあって、行動する前から下調べできたり、他人の意見や評価を気にしたり、ああだのこうだの、分析したり検討したりできちゃうからなのですね。すると面白い事に、他の血液型の人たちも、思考の習性がAB型化しちゃったのかしら、なんて思ったりしています。
こうした現象は、単純に良い悪いという結論を出せそうにありません。これは時代の流れであり、ある意味で社会全体の進化でもあるのでしょう。すると、私たち人間は、次に学ぶべき課題に向き合っていることになります。それは例えば、情報の真偽や必要な情報を受け取る識別力であったり、判断力であったり、あるいは直感力であったり。すると、どうやらこれからは、「先読みしないで行動する勇気」と、「情報を適切に処理する冷静さ」との、両方が必要になってくるのかもしれないですね。
話が少し脱線してしまいましたが、情報分析においては、他のタイプより少々利があるのがAB型さん。こんどは思いきって行動するパワーを獲得できたなら、”怖いもの知らず”になれる可能性も大ですね。
あ、だからって、無理して絶叫マシーンに乗らなくてもいいですよ。具合が悪くなったら大変ですから!