何年か前、「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)という本が世界的なベストセラーになりました。その後もこの本の信奉者は増え続けていると聞いていますが、確かに「習慣」というのは人間にとって非常に重要で、良くも悪くも習慣になっていることの積み重ねが、その人を形作ると言える面があります。
今回、この本について論じる訳ではないのですが、「人間は習慣の動物」とも言われているくらいですから、どの血液型もその性質は持っているのでしょう。しかし中でも、A型に見られる習慣性というのは、その特性上、徹底されるだけに、非常に分かりやすく表れるようです。
ある日、友人たちとの集まりの席で、ひとりのA型青年の失恋話で盛り上がりました。
「最近メチャ好きだった子と別れて、もう喪失感でいっぱいなんです」
何でも遠距離恋愛だったから、コミュニケーションのほとんどはメールで、それも1日100回ぐらいやりとりしていたのだそうです。大まかにみても10分に1回はメールをしていたことになりますね。それが毎日、約半年間続いたそうです。
「それは彼女、きっともう、お腹いっぱいになってしまったんでしょうね」
わたしは呆れて言いました。
「そうなんです。それが束縛に感じてきたらしく、もう解放して欲しいと」
「そりゃそうよ、10年分ぐらいメールしたようなものなんだから」
わたしがそう言うと、
「でも聞いて下さい。もうそれが習慣になっちゃったから、翌日からポカーンとなっちゃって...」
と、青年。
「はあ…」
わたしはすでに言葉を失っているのですが、青年は最後にこう言いました。
「だから我慢できなくて、別れるのは仕方ないけど1日何回か、メールだけ許可してって、お願いしたんです」
わたしはよく、A型の彼と親密になるちょっとしたコツは、彼がアナタと居ることが習慣になるようにしてしまうのが早道なんですよ、とアドバイスします。
A型は、自称"面倒くさがり屋"なのですが、必要な事を毎日の生活リズムに上手く組み込むことで、規則的で安定した生活行動をとろうとします。習慣化させて脳と身体が自動的に動くようにしてしまえば、いちいち考えなくて良いというわけです。あるいはA型の脳の機能が、そもそもそのように出来ているのかもしれません。
だから「週末は彼女と会う日」というのを一旦生活リズムに組み込んでしまうと、会わずにはいられない気分になるんじゃないか…という理屈なのです。ただし、どのくらい効果があるかは保証できません。皆さんがぜひ実証して、ご報告くださるのをお待ちしたいところです。
また、別の友人からは、こんな話しを聞きました。それはO型女性とA型男性のカップルですが、その日もいつものようにA型彼が電話をしてきました。ところが彼の声がとても不愉快そうだったので、O型彼女はそれをなじったところ、彼は逆ギレして喧嘩になってしまいました。
後で仲直りした時に、
「イライラしている時は、わざわざ電話してこなくていいのよ」
と彼に言いました。すると彼、
「だってあの時間、キミに電話するのが習慣になってるから仕方ないんだよ」
その彼というのは、50代も中頃の"熟年"青年なんですけどね。どうやら血液型の体質というのは、年齢とか経験は、あまり関係ないようです。
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