top of page
Chieko.I

各タイプの名優さんをあげてみました


芸能界に疎いわたしが偉そうなことは言えませんが、近頃の日本は、個性的な俳優が少なくなったように感じます。


なぜって、どの俳優さんも、ルックスもスマートで洗練されているのですが、わたしのポンコツな顔認識脳では誰が誰なのか、ほとんど見分けられないのであります。


ひと昔前ということになってしまいますが、昭和のあたりまでは、一度見たら忘れられないような、ユニークな男優女優が多かったような気がします。この役者あってのこのドラマ、この映画、というようなハマり役で一世を風靡することもしばしばありました。


もちろん役者とは、役になり切り演技するのですから、その人本来の個性ではないにしろ、演技への取り組み方や、役柄に投影される人物像のなかに、どこか滲み出るものがあるのでしょう。


お名前をあげる人物は、今はいらっしゃらない方を含めてレジェンドばかりになりますが、それぞれ血液型特性をイメージしながら思い浮かべてみてください。


”個性派俳優”という言い方がありますが、それを極めているのは、やはりO型でしょう。O型の役者さんは、中には奇抜なくらいの個性を打ち出し、その存在感を示す人が目立ちます。


「座頭市」の勝新太郎さん、津川雅彦さんは、お2人とも、その表情の豊かさで圧倒するような演技が魅力でした。あるいはビートたけしさんや片岡鶴太郎さんは、お笑い界にとどまらず、味のある俳優としても活躍しています。木村拓哉さんは、近年の若手男優の中でも、やはり特別な存在感を見せてきたのでしょう。


女性では、国民的大女優と言われてきた吉永小百合さんが代表選手。桃井かおりさんも個性的ですね。またO型の俳優には、名悪役、あるいは名脇役として活躍した人も多くいます。悪役にしろ、脇役にしろ、しっかりと存在感を示して印象付けるのがO型らしいのです。


そしてA型は、やはり演技がきめ細かい。表現力という点ではO型に比べるとやや控え目になりがちで、自分の殻を破るのに手間取ることもあると聞きますが、開き直ったその時には、一皮むけたように味のある役者さんになっているのです。


とにかく、その演技向上のために身を投げ打って努力するのがA型です。一時ブームになった"極道の妻たち"シリーズで、迫真の演技を見せた岩下志麻さん。台本を手にしたその時から早速役に成り切るそうで、一緒に暮らす映画監督の篠田正浩さんは、恐ろしくてたまらないから早く撮影が終わるのを祈ってる、なんて笑い話も聞いたことがあります。


若くして亡くなられた田中好子さん。元アイドルとは思えないような深みのある演技派女優に成長されていました。また、ハリウッドでも活躍している渡辺謙さん、真田広之さんは、世界に認められる役者さんです。そうそう、トムクルーズさんもA型と聞きますが、やはり熱心な努力家なのだと聞きます。


一方、B型の役者さんは、いくつになっても変わらない若々しさを保ち続ける人が目立ちます。故人ばかりになりますが、日本のお母さんといったら森光子さん、寅さんこと渥美清さん、任侠ものは高倉健さんと、みなさん、時間を感じさせないキャラクターづくりに成功しました。


B型の場合、その役柄と個性がピタリと重なったとき、もはや役柄をこえ、その役者さんの物語を観ているかのような錯覚さえ起こしてしまいます。B型の、形にこだわらない独自の演技やユニークなキャラクターが、物語を圧倒してしまうのでしょう。


AB型はどんな役者さんでしょう。これはAB型ならではですが、実に多彩な顔ぶれで、共通性はといえば、O型とは対照的にアクのなさがむしろ活かされているのです。クセのない自然な演技や、どんな役柄でもこなせる器用さで、三浦友和さん、役所広司さん、倍賞千恵子さんなどがあげられます。


ここにあげたAB型さんたちは、みな紫綬紋賞を授与された顔ぶれです。派手さや独自性より、むしろ自我を出さない洗練された演技力こそが、”名優”と高評価されたようです。


こうしてじっくりみていくと、各タイプのカラーがくっきり現れているのが分かります。またそうである方が、より「名優」とも思えるのです。



話はそれますが、「人生は舞台のようなもの」と喩えることがよくあります。考えてみれば、はかない人生。お金や地位を持って死ねるわけでもなく、役者にでもなった気持ちで、今与えられている台本を丁寧に演じるぐらいの方が、人生はむしろ味わい深いのかもしれません。

関連記事

すべて表示
bottom of page