加害事故車の年令別データは、各年代について、それぞれ有意差が認められる。また加害事故者の運転歴別データは、表全体の数字に有意差が認められる。全体のバラつきについて、有意
差検定を行ない、危険率Pがほぼゼロという高度な有意差が得られる。
以下各血液型について、その傾向と、有意の内容についての推定を試みる。
《 O 型 》
20代から40代にかけて事故は漸減している。これは10年以上の運転歴が、10年未満のそれに比べて大幅に減っているのと、ほぼ対応する。多分これは技術的問題であろう。O型の運転技術は、習得が早いとは言えないが、習得の深さ、なれるにつれて、熟練度が深く体にしみこむ点ではズバぬけている。キャリアが15年、20年と多い場合、同程度のキャリアの他の血液型のドライバーと比べ、O型の技術はかなり高いのではないか。
20歳未満のO型の加害事故が比較して多く、1年未満のキャリアで著しく少ないのが奇妙な対照に見える。O型は、身体の危険に対する防衛本能はきわめて高い。1年未満では、恐らく極めて用心深い運転をすると思われる。一方、若いO型には、一種自己顕示的な反抗ポースが目立つ。それが防衛本能にせり勝つことも考えられるのだ。
50代以上のO型の事故の多さは、これだけでは解釈できない。O型が、身体的、感覚的な衰えが比較的早いという見方、また50歳すぎて運転する者が、ことにO型に多いという見方がある。そのことも可能性が高そうで、今後の調査をまたねばならぬ。
《 A 型 》
運転歴一年以上で、比較的安定した数字。A型の事故平均が34.3%であったから、30代と50代の数字の安定からも、A型が比較的安全運転という所見を裏書きする。ただ、1年未満の事故者の多さには驚かされる。78人中、39人がA型なのだ。私は、5年前に「血液型人間学」(187ページ)にこう書いている。
「免許後一年、一年半で、この種の事故を起し、それから安全運転に徹するA型が多いのである資料はより集める必要があろう。だがとりあえず警告しよう。特に、A型は免許後一年半までが危い!」この調査は、はからずも私の5年前の警告を裏書きする数字を示している。
理由については同書でも述べたが、抑制タイプの多いA型の、運転席に坐ったときの解放感が、危険の原因と考えられる。また一人で乗るときのA型が、同乗者のいる場合よりも危険度が高い所見なのも、同じ理由で、この面も今後資料収集が必要である。
また40代のA型でやや高率なのは、A型特有のストレスの影響かとも思うが、これは増え幅が小さいので何ともいえない。
《 B 型 》
30代ではね上っている事故が目につく。これは、運転歴では1〜5年で、やや高いのとほぼ対応する。そして運転歴で15年以上で、また事故率の著しいピークが出る。このあたりはA型と対照的である。
B型には、O型のような自己顕示欲も乏しく、A型によくあるスピード好みも目立たない。運転歴の浅い間は、正直に、緊張感のほうが優先するのであろう。馴れてくると、かえって生来の不用心癖A型とは逆に環境や周囲の状況に対する注意力の粗さが表面に出てくると考えられる。
運転歴15年以上で、再び大きくはね上がるのは、この時代のB型が趣味や仕事の幅が大きくなり、運転中、フッと他のことを考えたりする率がふえるのではないか。これは推定というより想像に近いが、ナガラ族の中心はB型であるのは間違いない。運転しながら何かを考えることが、危険を増すことははなはだありそうなのである。
ただ技巧的には、B型ドライバーはすぐれる。事故といっても目移り事故、不注意運転による小事故が多く、」大きな事故にはつながりにくいようである。
《 AB 型 》
目立つのは運転歴の1年未満と、年令の40代事故率がはねあがることである。
AB型はO型と対照的に、危険に対する防衛本能が乏しい。自動車事故の恐怖を認識するのに、O型と反対にある程度の時日を要することを、この数字は教えている。
40代の多さは解釈しにくい。私の想像ではAB型の疲れやすさのせいかとも見ている。
私が繰返し述べてきたことに、AB型の睡眠不足に対する度外れた弱さがある。そうした疲れが、40代のドライバーに増えるのではないだろうか。10代がゼロという数は、こうなるとO型と対照したくなる。あるいはAB型のドライバー志向そのものが、比較的おそいことも考えられる。
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